豊島邸の魅力


国指定登録有形文化財

「豊島邸」

豊島邸は1941年(昭和16年)に建築された歴史的建造物です。箱根宮ノ下の開業医・故豊島牧四郎氏の別邸として使われ、「一月庵」と称し、ながらく愛されてきました。

付書院等を設えた書院風と様々な化粧天井等を持つ数寄屋風の意匠を組み合わせた木造平屋建ての建物で、敷地の南側には趣のある重厚な格調高い瓦葺屋根付き門と黒板塀があり、魅力的な景観を形成する建造物となっており、その造りは歴史ある城下町小田原の奥深い情緒を今日にも伝えています。


自然豊かな和風庭園

建物との間には一面にはられた芝や松の他、さまざまな植栽と枯山水の水景が絶妙に配置され、簡素ながらも季節ごとに移り変わる風情が感じられる和風庭園となっています。

この明るい庭園は小田原の市街地に残された数少ない緑地となっております。

また、豊島邸の魅力の一つとなっている庭園に咲き誇る「侘助椿」は普通の椿よりも開花が早く、一月に見頃を迎える事から、故豊島牧四郎氏が「一月庵」と名付けたと云われております。

この「一月庵」は店名の由来ともなっております。